バスで移動する。
宿の前で手を挙げたら停まるよと教えてくれたが、細い道でも80キロくらいで爆走してるバスを果たして停められるのか不安しかない。観察していると、乗りたい人はめっちゃ手を振って爆走バスにアピールし、スピードがゆっくりめになったら飛び乗っている。
ハードル高え〜
チェックアウトもおわり、本番。
バスに乗りたいと言うと、宿のお兄さんはもちろん、トゥクトゥク乗るか?と声をかけてきたおっちゃんも一緒になってバスにアピールしてくれ、乗れ乗れ!と促されるまま完全には停まってはくれないバスに押し込まれた。
ふ〜
最後振り返って挨拶もできなかったな。
席に座り落ち着きしみじみと感謝をする。
思えば会う人会う人にとてもよくしてもらっている。宿の人は皆親切だし、道を歩いていていても、どっから来たの?と気さくに声をかけてくれる。『日本、スリランカ、フレンドリー!』と言うおっちゃんもいた。コロンボのレストランのおっちゃんも今思えば笑えるキャラで悪い人ではなかったしな。
と、別れを惜しんでいる暇もなくイケイケ爆走バスはゆく。
クラクションを鳴らしまくり、バイクやトゥクトゥクを追い抜かして走る。
爆音ノリノリのサウンドで踊り出しても良さそうなテンションだったが、周りを見たらみんな真顔で真っ直ぐ前を向いていた。
🚌💨
ゴールだよ!と言われて慌てて降りる。
ぶっきらぼうな運転手さんが、旅行者を気にかけてくれる感じ、良きでしたわ〜。
トラック野郎みたいな映画ができそうなくらいドラマがある。
スリランカのバス、痺れました。
ゴールの旧市街というエリアは世界遺産になっている。
かつてポルトガルが、オランダが、イギリスが貿易や支配に使用した要塞の街。
観光客が多すぎて疲れてしまい、街探索もそこそこに海を眺める。
本に書いてあった言葉を思い出す。
『砦の上へと上がれば、さっきよりいっそう雄大なインド洋が広がり、違い水平線には巨大なタンカーがゆっくりと進むのが見える。かつての海のシルクロードは、スリランカのはるか沖へと移動してしまったようだが、タンカーが、はるか日本まで行き来しているのだと思うと、あらためて世界が海でつながっていることを実感する。』
海援隊の“思えば遠くに来たもんだ”が脳内再生し始め、聴きたくなってしまったが、お隣の人の共感を得られなかったので静かな時を過ごした。
宿は新市街にとったので新市街も歩いたが、私はどちらかというと人々の生活が垣間見えるこちらのエリアの方が好きだった。
一番気に入ったのは宿へ帰る近道