チェラティンの海は平和だ。
日中は海水浴、夕方6時を過ぎれば子どもたちがビーチバレーをし、近所の人たちが散歩や水浴びをしている。
ガンガン音楽鳴らしてビール持ってウェーイ!な人々はいない。
ジェットスキーもいないし、とっても静かだ。
子供たちがキャッキャ言っている声が一番響いている。
一度、女の子に名前は何?と話しかけられた。
2つ3つの短い会話だったが、しばらく心が暖かかった。
知らない人と話してはいけません、って言葉はここにはないのかもな。
穏やかな時間が流れている。
しかし、外国人にとっては平和ばかりではなかった。
こんな素敵な眺めなのでもちろんビーチ沿いにはレストランがある。
ビールを飲みたいと中華系のレストランのテラスで黄昏タイム(お酒は中華系のところにしかない)
私は一口もらって、あとはビーチで散歩して待っていた。
合流後、
虫にめっちゃ刺されたわー!
あとあそこの音楽なんやねん!もう行かない。
なんて言いながら帰った。
つ、ぎ、の、ひ
痒い!!!!と叫ぶHさん。
夜中から痒い痒い言っていたけれど朝見てびっくり。30箇所は刺されたであろう赤いポツポツが!!!!!!
サンドフライという虫らしい。痒さは蚊の何十倍。1週間はかゆみが続くなど、調べると恐ろしいことしか書いておらず、30箇所刺された身体は受け止めたくない現実だった。
ちなみに現地の人は抗体ができているから痒くないらしい。
旅の疲れ海疲れ。身体が弱っていたのもあったのだろう。2日間は休んで体調を戻すとだんだん赤みは小さくなった。持ってきておいたムヒが大活躍したのと、これからまたビーチに行くのに虫除けが必要だなと肝に銘じた。
それからサンドフライという小さな虫に怯える私たちは、
ビーチで黄昏る=危険と、こんなに平和なビーチで警戒しながら歩くようになった。