キャンディーにはキャンディアンダンスと呼ばれる伝統的な舞踊がある。芸術鑑賞したいです!観光客多いと思うよと言われたが、せっかくなら観たい。
芸術文化会館という立派な名前がついている場所でみることにする。
5時開演なので4時過ぎにいけば混んでるといえども席は取れるだろう。
会場の周りには時間潰しをしているらしい人がちらほら。
チケット情報では1000ルピーと書いてあったが2000ルピー。倍ですか。。。これもインフレか。
やめとく?と言われたけど、もうここまで来たら観たい!チケットを買う。
中に入ったら人が全然いない。
やったー!
椅子にはまたもや忌まわしきreservedの文字が。
くっ、くそぅ!
このやろう!
なんだよこんなシステムしらねぇよ!!!!
なんと1階席は全てreserved。団体旅行が抑えている模様。
チケット代返してもらおう。と言ったけれど、いやこうなったらもう観てこうよと立場逆転し2階へ。
ここでもまたreserved。
なんなの?!こんなに客来るの?
はぁー。
怒っても仕方がないのでここは前を狙わず一番後ろの比較的眺めが良いところに席をとった。
前の人が座ってもここなら比較的見える。
1階は団体バスとかで、2階はどうやらトゥクトゥクの1日ガイドをお願いした人達が優先される席らしい。
座席指定はなっておらず、reservedと書いてある空いている席にトゥクトゥクのおっちゃんが案内し座るシステム。
だんだん席が埋まってくると後からガイドさんに案内されて来た人達のreserved席がなくなってきている。
え、この席?みたいなやりとりとか、お客さん後ろに座らせておっちゃんだけ前の良い席に座って、お客さんに指摘されてたりとか、コントみたいなやりとりが目の前で繰り広げられている。
あと、私たちみたいに、え、席ないじゃんって納得いかない顔してる人も沢山いた。いや、そうだよね。
それでも高台の私たちの席はステージが見えていた。
そう、開演1分前までは...
おい!!!!!
開演直前、トゥクトゥクドライバーに連れられた老夫婦2人。もうreserved席は満席。他の人たちは納得いかないまでも与えられた席に座ったり観やすい位置を自分で探したりしていた。
ドライバー、椅子を移動して私達の前にしかも重ねて置いた。私たちを見ることもなく。
しかもこの2人も座ってからうなずき合い『GOOD』と言っている。
私たちを見ることもなく!
大好きなアーティストのライブだったら喧嘩してたけど、そうじゃない。この2人も旅行を楽しんでいるんだし、ここは怒るところじゃない。
そんなこんなでショーは始まったのだが、始まった瞬間、目の前の女性の方が両腕を挙げてスマホを撮影し始めたところで私はキレた。
幼すぎる言葉で叫んでしまった。もちろん前の方は日本語だから気づいていない。
男性は後ろを一度も見向きもせず立ち上がって撮影し始める。
席を移動した。
今度は前の女性が立ち腰が痛いとストレッチし始める。笑
もはや怒りなどそこにはなかった。
ショーは観てよかったと思った。
チャルメラみたいな音楽で醤油ラーメンが食べたいね、と平和な会話で元に戻った。
人混みで溢れていたお寺はそんなに苦痛じゃなかったのにこの場所は本当に疲れた。人の欲と言うものに疲れた。自分にも欲があったからこそ人に対して感情をぶつけてしまったのであろう。
そもそも個人客に優しくないシステムってなんなんだろうなと思う。
文化や芸能、素晴らしいものにはちゃんとお金を払いたい。でも、芸術は、誰にでも平等に与えられるものだからこそ素晴らしいと思っている。